昨年の10月、軽井沢聖パウロカトリック教会で挙式をされたお二人。

群馬出身のご新婦と大阪出身のご新郎。
お二人のご結婚式が軽井沢で執り行われたのにはお母様と娘の思い出にありました。

新婦が生後3ヶ月の頃、家族で軽井沢にドライブに行き、教会から偶然出てきた神父様に祈りを捧げてもらったエピソードがある。

妊娠6ヶ月で結婚式を行うか迷っていた新婦に母は、「私たち家族にゆかりのある軽井沢の教会はどう?」と提案し、思い出の教会が母と娘の節目としての場所となった。

 

それを聞いた新郎家族も 新婦家族の思い出と歴史ある教会での挙式に賛同してくれた。

 

両家家族だけの結婚式とお食事会。

 

新婦家族からの歌のプレゼントや、新郎お父様からのオカリナ演奏のプレゼント、家族だけのゆったりとした時間の中で、お互いの家族が二人を祝福し笑顔で幸せな時間を過ごした。

 

新婦からの手紙には家族の思い出が綴られていた。

新婦が幼い頃、クリスマスになると空から鈴の音が聞こえてくる。
幼いきょうだいはサンタクロースが来た!!と大喜び。

お母さんに促され、サンタクロースからのプレゼントを寝て待っていると、翌朝枕元には欲しかったプレゼントが!

これは、新婦が物心つくまで続いた家族のクリスマスの思い出で、実は、お父さんとお母さんが協力をして、夜になると家の屋根にお父さんが登り鈴を鳴らし、サンタクロースが来たよ!とお母さんが子供達を寝かしつけていたというなんとも夢のある愛を感じるエピソード。

 

新婦は、そんな両親のような家庭を築きたい、と仰っていた。

 

その後、結婚式をした年のクリスマスにふたりの元に天使が生まれた。

 

家族とのエピソードを聞いていた私は、クリスマス生まれのこの子は、きっとふたりを強い絆で結びつけ、新婦の両親のような家庭を築いてくれると思った。

そして、今年の春の産後落ち着いた頃、お子様が生まれてからのことを色々と話す機会があった。

 

お話をしながら、お打ち合せの時から感じていた聡明で芯のある強さは、優しさと強さと儚さも併せ持ったものに変わっている気がして、妻となり、母となった新婦の、家族への絆と強い意思を感じた。

 

母が、迷える時も喜びの時も背中を押し、子を無償の愛で励まし支えてくれるのは、生まれてからこれまでに感じ受け取っているそれぞれの母からの愛のバトンなのだと思った。

 

こうやって繋がれていくのだなと。

 

こうやって生まれてくるのだなと。

 

まだまだ未熟なプランナーではあるけれど、結婚式をお手伝いする中で、言葉ではない愛をたくさん感じ、人間として学び成長させて頂いているのだなと実感した結婚式でした。