『歳時記 春待月 12月』

本日は、年神様をお迎えする大切な年中行事の煤払いや針供養、女性らしい柔らかい表現の季語、日本ならではの四季折々の風物を学んでまいりました。

 

和歌
『花はまだ つぼむ枝かとほの見えて 梅初月の心色めく』
春の花に先んじて咲く梅は、春を待ちわびる人たちに思いを寄せているような柔らかい表現が美しいなと、ただ通り過ぎてしまう季節ではなく、四季を楽しみながら感じ過ごしたいなと思いました。

そして、馴染みのある年越し蕎麦は、腰が強く長いので、そばを食べて寿命が延びますようにとか、末長く繁盛しますようにという願いをこめたものとも言われていますが、金細工師が蕎麦粉を丸めてころがし、畳板についた金粉を集めたことから、来年もお金が集まるようにと願って年越しそばがはじまった説もあるそうです。

 

その他にも、「陰陽・五行」から、年越しに蕎麦を食している意にも納得。

陰陽・五行は、季節、身体、感情、味などまでも含む包括的な思想で、その理論は「漢方医学」の基本にも適応されているそうで、全ての色を「青・赤・黄・白・黒」の五色に分類すると五色を揃えた蕎麦は霊物「五方之霊物」と考えられていたそうです。
葉 青(緑)
茎 赤
根 黄
花 白
実 黒(紫)

学び出すと、あれやこれや繋がってきて、それぞれに先人達の知恵や慣習、日本の歴史を感じられ、自身の生活にもお仕事にも活かせるよう、もっと学び知りたくなります。

 

大切なお勉強会の一部まとめでした。
写真は12月の花「 蝋梅(ろうばい)」です。

Juno Wedding
青木純子